毛皮の特性

1 保温力・耐水性・通気性に優れている

弾力性と耐水性に富む刺し毛と、細く密生して生え空気の層を作り出す綿毛の二重構造により、保温力・耐水性・通気性に優れている。

差し毛…強くて弾力性にとんだ身体を守る役目をする上毛(じょうもう)のこと。

つやがあり色彩もさまざまで、動物の特徴をはっきりとあらわしている。
差し毛は色彩だけではなく、形態や特性が動物の種類によっても異なる。
英語でガード・ヘアともいう。

綿毛…毛皮の差し毛の下に生えている下毛(かもう)。

極めて細かく柔らかな毛が密生していて、動物の体温の発散を防ぐ防寒の役目をしている。
毛皮の値打ちは、この綿毛の密生の度合い、密度の高さによって決まるともいえる。

 

2 ふわふわとした柔らかな感触と美しい光沢

何とも言えない心地よさや優しい安心感、癒しを与えてくれるのは、天然素材の持つ特性で、これを人工的に作るのは不可能である。
女性らしい柔らかさを感じさせるふわふわの素材感。
その贅沢な素材感が幸福感とラグジュアリーな気品をもたらすファー。
華やぎ、防寒、実用性を兼ね備え、極上の素材がより快適に、軽やかに進化するファー。
ファー=ゴージャスという一辺倒のイメージはかつてのもの。
今ではデニムやニットの上にさらりとまとう着こなし、軽快なフォルムや異素材との組み合わせでラフに楽しむ気負わないファーのスタイルも定着しつつある。
軽やかにカジュアルにファーをまとう贅沢。
場面に合わせて表情を変える変幻自在のファー。
年齢を重ねても美しく輝き続きたい…女性なら誰もが夢見る、理想の姿を叶えてくれるファー。
まとえばたちまち自信が持てる、最も魅力的に自らを演出できる、女性の可能性を無限に引き出してくれる、ファーにはそんな力が宿っている。「ファーの魔法」である。

 

3 土に還る天然素材「エコロジー」について

エコって難しいな、と思っている人にお伝えしたい事があります。
エコは気持ち次第です。
毛皮・皮革製品はどんな素材よりも保温力にすぐれています。
袖を通すことでエコの一つとなるのです。
また、地球環境保全やエコロジーと言う観点から、最後には土に還ってゴミにならない天然素材である毛皮は環境負荷が少ない適切な素材、地球環境に優しい素材と言えます。

 

4 リフォームで最後まで使い切る

天然素材である毛皮、皮革を製造するメーカー、また販売する会社として、お客様に商品をお届けするだけでなく、その後のメンテナンスや、リフォームさせて頂くことで、末永くご愛用頂きたい。
思い入れのある品物を「ゆずる」ではなく、お一人おひとりの輝く人生のストーリーを「受け継ぐ」。
リフォームすることによって、また新たな命が宿り大切な人に受け継がれていくと思うのです。
職人全員、そんな思いで丁寧に時間をかけ一針一針心を込めて作業にあたっています。
同じ種類の皮を継ぎ足したり、他の素材を加えたりしてサイズ直しのリフォームをはじめ、コートをストールやバッグなど全く別のアイテムに作り変え新たなアイテムとしてお楽しみいただく事が出来ます。
さまざまな人生、それぞれの生き方、大切な思いが時代を超えて受け継がれ生き続けます。